その下にある構造

構造に関する考察

日本の屋根は、独特の存在感を放っています。遠目には、そのシルエットは穏やかで、驚くほど簡素なものに見えるかもしれません。しかし、近くでよく見ると、その簡素さの背後には、重なり合う面や繰り返される線、立ち上がった縁、そして入念に構成されたつなぎ目からなる、複雑な体系が浮かび上がってきます。

何ひとつ、恣意的なものは感じられない。

その屋根は、単に建築物の上に載っているだけのものではありません。その構造こそが建物の性格を決定づけており、ある部分には重厚感を、別の部分には軽やかさを生み出し、形態全体にわたって連続する視覚的なリズムを創り出しています。構造とシルエットの間に見られるそうした関係性が、虎吉(Torayoshi)にとっての出発点となりました。

EDO76 — ルーフラインからソールまで

私たちは、伝統的な建築の意匠をそのまま模倣するのではなく、その背後にある幾何学的な構成に着目しました。屋根瓦の重なり合う構造は、ソールの随所に見られる反復するラインや段差のある面に反映されています。力強い水平の屋根のラインは、足元においてソールが視覚的な重みを感じさせるような造形に影響を与えました。屋根の構造要素に見られる角張った切り替わりは、幾何学的なカットや稜線、そしてボリュームの変化として再解釈されています。何よりも重要なのは、このソールを「建築の基礎」と捉えた点です。個々の要素が組み合わさって一つの連続したシルエットを形成する屋根と同様に、「Torayoshi EDO76」のソールもまた、異なる面や構造的な部位を統合し、それらが一つの形態の一部であるかのように感じられるよう構成されています。

建築はフットウェアとなった――装飾によってではなく、構造によって。

装飾のないリズム

日本の建築は、ディテールが必ずしも装飾になる必要はないことをしばしば示しています。反復そのものが、独自の個性を生み出し得るのです。

一連の屋根瓦
構造梁の間隔
標高の変化
精密に制御されたエッジ。

ソール(靴底)の設計においても、同様の抑制的なアプローチをとりました。線が反復し、面が重なり合い、ヴォリュームが変化していきますが、それぞれの要素はあくまで全体的な幾何学的構成の一部にとどまっています。その意図は、具体的な形として認識されるよりも先に、その影響や気配を感じ取ってもらうことにあります。

一つのアイデアから生まれた

トラヨシにとって、日本的な影響とは、単に馴染みのあるシンボルを製品にあしらうことではありません。それは、ある「原理」を「形」へと翻訳することなのです。特に「屋根」という要素は、私たちのものづくりの根幹にある「複雑さを明快さへと昇華させる」という姿勢を体現しているため、重要な意味を持っています。そこでは、数多くの個別の構造が互いに調和しつつ、全体としては一つの整ったシルエットとして目に映ります。私たちのフットウェア作りにも、同じ考え方が貫かれています。アッパーからソールに至るまで、あらゆる要素のつながりは、より大きな全体の一部として捉えられています。建築として始まったものはプロポーションとなり、反復として始まったものはリズムとなり、構造として始まったものは動きとなるのです。

その言及は過去に由来する可能性がある。
その表現は現在に属している。

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